汽水域、タマキビ貝とミミズハゼ

  河口で見つけた物

先日訪れた河口でタマキビ貝マルウズラタマキビを見つけました。
塩分濃度の低い汽水域であるはずなのに。
タマキビの仲間が汽水域の貝であることは分ったつもりでしたが、実際に河口で見ると意外性を感じます。
海の貝の印象が強いからです。

貝は濕った石垣の隙間に居ました。
しかも付近の海の貝よりも大型個体が多い樣です。
素人の感想ではありますが、(私の地域の) タマキビ貝は汽水を好むのかもしれません。
飼育中のタマキビ貝も 海水九割、真水一割 で薄めた水でも元気です。

河口の石の下にはミミズハゼが沢山居ました。
ミミズハゼは過去に飼育したことがありますが、その時は真水で飼育したためか長生きしませんでした。
そこで半海水でミミズハゼの飼育を始めました。
上手く行けば飼育方法を公開するかもしれません。以下、暫定的な飼育方法です。

  暫定的な飼育方法

・百円のプラスチックケース
・海水と真水を、やや海水が多い程度に混ぜて使用
・現地のカキ殻を積み上げ、隠れ家や陸地を作る
・ミミズハゼ、一匹
・タマキビ貝、三匹
・マルウズラタマキビ、三匹
・カニの子、三匹

この様な簡易的な水槽で飼育します。
貝やカニは魚と共に採取したものです。
ガラスの水槽にエアレーションやヒーターを入れて本格的に飼育したい気もしますが、最初はこれで行きます。

ミミズハゼは名前の通りミミズの様に細長いハゼであり肉食性です。
カキの殻の隙間を出たり入ったりするところを観察できました。
カキの殻に紛れ込んだゴカイを食べましたが、ゴカイだけで育てるわけにもいかないので餌は色々試してみます。
(過去に飼育した時はミミズを餌にしました)

  奥付

『瀬戸内海の小さな生き物たち』目次、CC0 適用
・たかし、令和七年一月二十五日