(令和七年九月十二日)
九月六日に河口に行った時の記録 (八月に行った河口とは別の場所)
まだ暑かったが、久々にこの場所で観察ができたので良かった。
一番の目的は後述のマメコブシガニを採集することで、これも上手く行った。
最初に川に近いところの転石の下でスガイを見つけた。
このあたりのスガイの殻にはカイゴロモなどの付着物が無く綺麗だった。
海の方に降りると砂の上に沢山のアラムシロが居た。
水管を振りながら歩くところが可愛らしい。
彼らは肉食動物で、筆者の好きなタマキビ達の天敵でもある。
すでに本種を飼育中だがミミズハゼと同居させたくなり五匹採集した。
ところが汽水に放り込んだら動かなくなった。
結局、海水のイソギンチャクと同居させることにした。
アラムシロの居た周辺にはマメコブシガニも沢山居た。
これは筆者が一番好きなカニ。
つぶらな瞳と丸い体とを持ち、前に向かって歩けるのが特徴。
オスがメスを「抱っこ」する習性があり、その様子も可愛らしい。
写真の個体は逃したが、これより一回り小さい個体を四匹採集した。
汽水のミミズハゼと同居させたところ、三日後には二匹が死亡してしまった。
生き残った個体は今のところ元気良くして居る。
帰り際にイシダタミ貝を採集した。
スガイを見つけた場所の付近で水の無い壁に引っ付いて居た。
(採集した個体の写真、上に居るのは小さなスガイ)
飼育中のイシダタミ貝は先月に全滅させてしまった。
飼育を再開したくなり、大きめの個体を一匹だけ選んだ。
水槽に入るとかなり迫力を感じる。
現地の水に漬けて持ち帰ると殻の蓋を閉めて動かなくなった。
塩分濃度が薄かった模様。
自宅のスガイ水槽に入れると元気よく動き始めた。
この個体は見つけた時に陸地でジッとして居た。
干潮時の塩分低下から逃れるために陸に退避するのかもしれない。