巻貝の餌のヒジキをすり潰す
マルウズラタマキビの小さい個体がヒジキを上手く食べられない様子だった。
ひたすら口を動かすものの、齧り取る事ができない。
そこでヒジキを指で潰して貝の口元に近づけるとドンドン食べてくれた。
体が半透明だから、ヒジキの欠片が食堂を通る様子が見える。
マルウズラタマキビは殻が長いぶん大きく見えるが、軟体だけ見ると小さい。
口も小さいから固形物を食べるのが苦手な様だ。
マルウズラでない「普通の」タマキビは餌を足で持つ様にして固定する事がある。
特に大きな個体はその傾向がある。
マルウズラは餌を見つけると必死に口を伸ばすがタマキビは足を持ち上げる事が多い。
両者は同じ様な場所に済む近縁な巻貝であるが、比較してみると面白い。
奥付
『瀬戸内海の小さな生き物たち』目次
たかし、令和七年四月二十一日
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