アマガイ
アマガイ (蜑貝、アマガヒ) はアマオブネガイ科の巻貝。
・殻は十ミリメートルから二十ミリメートル程
・殻は半球形
・殻の色や模様は様々
・硝子越しに見ると「顔」は大きく中央に小さな口がある (イシマキガイに似る)
写真『野生のアマガイ』
筆者の近所のとある河口では足の踏み場も無い程のアマガイが居る。
棲息地は局所的であり、その河口以外には棲息地を知らない。
アマガイは岩の上を歩いたり岩の隙間で休んだりする。
乾燥、高温や低温に強い。性質はタマキビ貝に似るものの、餌が異なる。
飼育環境
飽く迄も暫定的な飼育方法だが、今のところ問題無し。
・水槽 - 高さ十一センチメートル程度の瓶
・海水 - 水深、八センチメートルほど入れる
・底砂 - 棲息地の泥を三センチメートルほど敷く
・水槽は明るいところに置く
アマガイは水槽の壁の「茶ゴケ」を食べる。
茶ゴケを安定供給するために、
棲息地の泥を敷くこと、明るくすることが重要かもしれない。
飼育した感想
確認できた餌は「茶ゴケ」のみ。
海藻を食べるところは見たことがない。
水槽の壁に向かって口をモグモグさせることがある。
ガラス面のバイオフィルムを食べるのかもしれない。
筆者の飼育環境ではアマガイは水面近くの壁に留まる。
半分水に浸かった状態からあまり動かない。
たまに水槽の底まで降りることがある。
餌をやる必要がなく、水を汚すこともない。
あまり手のかからない生き物だ。
ウェブの情報によると夏に繁殖し稚貝が生れるらしい。
繁殖させて稚貝から育てることを目標に飼育を続ける。
飼育記録
令和六年八月三日、三個体を連れてきてタマキビと一緒に飼育を始めたが、九月の前半までに全て死亡した。
令和六年九月二十二日、五個体を連れてきた。暫くして一個体だけが死亡した。残りも十二月中には死亡した。
一度目は大きな容器に海水で飼育して、二度目は小さな容器に汽水で飼育した。
環境の差が生存率に繋がった可能性もある。
令和六年十二月七日に大きな五個体を連れてきた。
今回は棲息地の泥を入れて飼育する。
参考情報
・アマガイ - Wikipedia
・アマガイ | 軟体 | 市場魚貝類図鑑
・アマガイ, Nerita japonica Dunker, 1860
・Microshells: Nerita japonica アマガイ 蜑貝
・水産多面的機能発揮対策情報サイト|ひとうみ.jp|アマガイ - みずべの生き物図鑑
・アマガイ 10匹 水槽のコケ取りに最適! - ドルドル
奥付
『瀬戸内海の小さな生き物たち』目次
たかし、令和六年十二月一日、令和七年三月十一日
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