棲息地の「泥」でアマガイが元気に

野外での観察

今年の秋に連れてきた五個体のアマガイは結局二個体にまで減りました。そこで飼育方法を改めるために元の棲息地に行って環境をよく観察しました。

アマガイの多い場所の石を爪で擦ると泥の様なものが爪に付きました。ただの泥ではなく何かの「かす」が細かく千切れて絡み合った感じのものでした。この「泥」が野生のアマガイの餌であるかもしれないと感じました。

「泥」を入れた飼育とその経過

現地の「泥」と海水と新たなアマガイとを持ち帰り飼育を始めました。「泥」を容器の底にうっすらと敷くだけで石などは入れません。最初は水が濁った状態でしたが翌日には「泥」が沈み綺麗になりました。新しいアマガイも元気なままです。

前から居る弱ったアマガイも同じ容器に入れてみました。二個体のうち一個体が回復した様でした。やせ細りつつあった身も徐々に太っていき糞をする様子も確認できました。もっと早く泥を入れてあげれば良かったと後悔しました。

また、これまでアマガイの飼育水は若干の汽水でしたが、棲息地の水は海水とほぼ同じ塩分濃度らしいことも確認できました。(海水同士を混ぜた時のシュリーレン現象 (wikipedia) で簡易的に確認。)

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