飼育容器の大掃除
巻貝の飼育容器を掃除することにしました。
掃除できる時間があったのは勿論のこと、掃除の後に様子を見る時間があるためで、異常があればすぐに対応できるわけです。
タマキビ貝の飼育容器
タマキビ貝の飼育容器から石や底砂を取り出してみると、底砂は真っ黒でした。
石や底砂をバケツに移して汽水ですすぐと水が濁るから、水を捨てます。
水が濁らなくなるまで繰り返したら石と底砂を飼育容器に戻します。
今回、容器の底に石を置いた後、粗い小石を浅く敷きました。
汚れをスポイトで吸い易くするためです。
底砂をすすぐ時の水は海水を半分に薄めた汽水です。
真水だと微生物を全滅させる恐れがあり、かといって海水をそのまま使用するのは勿体ないと感じたからです。
海水を節約したいあまり、すすぎが不充分になるのを避けたいのであります。
掃除後の貝の様子は問題ありませんが、ソワソワして落ち着かない様子です。
都合の良い見方をすれば綺麗になった水槽を元気に走り回る様にも見えます。
今後は餌のやりすぎに注意して、食べ残しを速やかに取り除いて清潔な状態を維持するつもりです。
(明日はスガイの飼育容器を掃除する予定)
スガイの飼育容器
・以下、二十九日追記
底砂が綺麗なため海水の交換と岩の配置変更に留めます。
藻の生えた石を中央に置き、水位を低くしました。
今は小さなスガイが五個体、大きめの個体が二個体居ます。
大きなスガイは半年ほど前に採取したものであり、飼育当初と比べて弱った感じがします。
なんとか回復させたいものです。
(一月七日追記) 残念ながら、弱ったスガイのうち片方は死亡しました。
もう片方はすっかり元気になりました。
アマガイの飼育容器
アマガイの飼育容器に就いては掃除をするのではなく汚しました。
棲息地の藻と泥とを取つてきて容器の三割程の深さまで泥を敷きました。
泥の中の栄養素が餌になることを期待してのことです。
水は濁りましたが、今のところアマガイ達は元気です。
泥の中からマメコブシガニの子蟹が四個体でてきました。
甲羅の幅は僅か数ミリメートルほどです。
マメコブシガニは初夏から夏にかけては干潮時の河口で沢山みつかるのですが、冬の間は泥に埋もれて暮す様です。
既に親蟹を飼育中であり、子蟹を親と同じ容器に入れてみると、すぐに砂に潜り、顔だけを出した状態になりました。
大掃除、その後
・以下、翌年一月七日追記
大掃除の前からマルウズラタマキビの二個体ほどが体調を崩した状態でした。
大掃除の後も岩や壁にうまく張り付けず、何度も逆さになってしまったものだから、障害物の無い小さなプラスチック容器に海水と餌と共に入れてみたところ、壁に張り付き、餌を食べて元気になりました。
快適に見えたため全てのマルウズラタマキビ同じプラスチック容器に移しました。
・一月四日、「普通の」タマキビ貝の飼育容器からも砂や石を取り除いた
・一月七日、平らな陸地があった方が良い感じ、小さな石を一つ入れて陸地を作った
奥付
・『瀬戸内海の小さな生き物たち』目次、CC0 適用
・たかし、令和六年十二月二十八日、令和七年一月七日