落ちた巻貝は手遅れか
去年の終り頃から一部の貝が水槽の壁や岩から落ちてひっくり返ることがあつた。
(アラレタマキビ、マルウズラタマキビ)
落ちるのは大抵、同じ個体だった。
落ちる度に元に戾してあげたものの、繰り返し頻繁に落ちた。
落ちた貝をよく見ると腹足が小さくやせ細った状態だった。
この様な弱つた貝は障害物の少ない別の水槽にソッとしておいた。
障害物がなければ特定の場所に張り付いてジッしてして、時々餌を食べる。
これで復活した個体も居るが、
大半はだんだんと張り付く力が無くなりやがて死亡する。
巻貝が弱る原因は不明だが、病気か怪我なのかもしれない。
弱った巻貝は中々復活しないので、弱らせないことが重要だ。
--- 奥付
『瀬戸内海の小さな生き物たち』目次
たかし、令和七年二月二十ニ日
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