アツブタガイ
アツブタガイ (厚厴貝、アツブタガヒ) はヤマタニシ科の巻貝。
・殻の幅は十五ミリメートルほど
・殻の蓋は丸く中央に黒ずんだ点がある
アツブタガイはマイマイの仲間とは分類や体の構造が異なる。
・殻にフタがある (マイマイの殻にはフタが無い)
・首が短い (マイマイの首は長い)
・触角は二本 (マイマイの触角は四本)
・眼は触角の付け根にある (マイマイの眼は大触角の先にある)
アツブタガイは山に棲息する。
棲息地を探し当てることは困難。
筆者が偶然見つけた棲息地の例は次の通り。
・山中の墓場、墓石の周辺や墓までの道
・雑木林の落ち葉の下
アツブタガイの殻が見つかれば生きた個体が近くに居る。
特に夏の雨上がりは見つけやすい。
通路の傍で雨水に流された個体が多数見つかることもある。
--- 飼育環境
・容器 - 硝子の瓶、プラケースなど
・床材 - 湿らせた水苔、ティッシュペーパー
アツブタガイはとても単純なセットで飼育できる。
容器は密閉しても問題ないが、たまに換気した方が良いはず。
水苔が乾かない様に注意すれば、他に心配することはない。
--- 餌
・紙きれ、ティッシュペーパー
・水苔
・キュウリ、レタス
紙をよく食べる。
なんとなく栄養が足りない気がするので野菜も食べさせる。
ただしマイマイほど野菜を好まない。
--- 飼育した感想
臆病であり些細な刺激で殻にこもり動かなくなる。
一度引っ込むと中々動かない。
普段の動きも非常に緩やか。
這い回る時の粘液が少なく、あまりヌルヌルしない。
室温にもよるが、冬でも元気よく動き回る。
--- 参考情報
・アツブタガイ - 広島大学デジタル博物館
・裏山のアツブタガイ - 田中川の生き物調査隊
・アツブタガイ : 生き物屋ガラパゴス
・種の解説|福岡県レッドデータブック
・アツブタガイ|西宮市ホームページ
・ヤマタニシ科 - Wikipedia
・落ち葉の下の貝・元宇品のアツブタガイ - アース・ミュージアム元宇品
・市内で見られる貝(写真)
・Microshells: Cyclotus campanulatus アツブタガイ
・福山市瀬戸町の生き物 アツブタガイ
・嵐山町web博物誌 アツブタガイ
・雨が降ったら出かけよう!カタツムリ観察のすゝめ|キュリオス沖縄
・アツブタガイ(過去ネタ) - umihebierabuログ
・IV.神戸の陸貝・あれこれ(6)ふたのある陸貝
・かたつむりの戸締まり - 株式会社バイオーム
--- 奥付
・『瀬戸内海の小さな生き物たち』目次、CC0 適用
・たかし、令和七年二月一日