XTerm は X11 の terminal emulater です。OpenBSD では OS に同梱されてゐます。
ここでは筆者の實際の使用に基づく設定内容などを記載します。XTerm の options や設定は、manunal pages に網羅されてゐます。
XTerm の設定には X Resource (~/.Xdefaults
) を使用できます。これを編輯した後で xrdb を使つて設定を讀み込みます。
$ xrdb ~/.Xdefautls
X Resource を讀み込んだ後に XTerm を再起動すると設定が適用されます。尚、これは XTerm だけの設定方法ではなく、X11 の Resource Database を使用する他の何軒 (software) でも共通です (rxvt など)。
尚、XTerm の持つ X Resource の初期値らしきものが /usr/X11R6/share/X11/app-defaults/XTerm
にありますが、すべての設定値を網羅してゐるわけではありません。
設定内容の例を示します。
XTerm*loginShell:true
XTerm*faceName:xft:Liberation Mono:size=13
XTerm*scaleHeight:1.2
XTerm*metaSendsEscape:true
XTerm*scrollBar:false
XTerm*foreground:#997234
XTerm*background:#000000
設定の内訳は次の通りです。
ある行を comment out するには、行頭に「!
」をつけます。設定を一時的に無效化したり、古い記述を備忘として殘したりするのに便利です。
XTerm は GUI の選單 (menu) を持ちます。そこから一時的に XTerm の擧動を變更できます。選單を表示するには、Ctrl を押したまま XTerm のどこかで滑鼠 (mouse) のボタンを長押しします。そしてそのまま、項目の上に指針 (mouse pointer) を移動し、ボタンを離すと、その項目が選擇されます。押したボタンの種類により、3種類の選單が表示されます。
XTerm は (OpenBSD では) 初期狀態で日本語の文字を表示できますが、これは X11 の bitmap 書體であり、日本語の文字を太字で表示できません。
日本語の文字を快適に表示するには TrueType 書體を有效にします。ただし、設定する書體によつては文字の間に不自然な空白が生じます。
筆者が色々試したところ、XTerm の書體には英字等幅書體 (Hack、Liberation Mono など) を指定し、日本語文字や繪文字の表示を「default」な擧動に任せるのが簡潔で綺であるとわかりました。
OS に追加された書體の組合せ次第では、XTerm に適さない書體が「default」として選擇され、場合によつては書體の追加や削除、Fontconfig の設定が必要かもしれません。
faceNameDoublesize
を使用すれば日本語などの「全角文字」に特定の書體を設定できるが、その書體に含まれない文字が「豆腐」になつたXTerm*faceNameDoublesize:xft:Migu 1M
XTerm*faceName:xft:Hack:size=13,xft:Migu 1M