・OpenBSD 7.6
・XTerm/OpenBSD(393)
XTerm は X11 の terminal emulater です。
OpenBSD では OS に同梱されてゐます。
ここでは筆者の實際の使用に基づく設定内容などを記載します。
XTerm の options や設定は、manunal pages に網羅されてゐます。
・xterm(1) - OpenBSD manual pages
・X リソース - Archwiki
・X resources を設定することのメモ | Jenemal Notes (sakura)
XTerm の設定には X Resource (~/.Xdefaults
) を使用できます。
これを編輯した後で xrdb を使つて設定を讀み込みます。
$ xrdb ~/.Xdefautls
X Resource を讀み込んだ後に XTerm を再起動すると設定が適用されます。
尚、これは XTerm だけの設定方法ではなく、X11 の Resource Database を使用する他の何軒 (software) でも共通です (rxvt など)。
尚、XTerm の持つ X Resource の初期値らしきものが /usr/X11R6/share/X11/app-defaults/XTerm
にありますが、すべての設定値を網羅してゐるわけではありません。
設定内容の例を示します。
XTerm*loginShell:true XTerm*faceName:xft:Liberation Mono:size=13 XTerm*scaleHeight:1.2 XTerm*metaSendsEscape:true XTerm*scrollBar:false XTerm*foreground:#997234 XTerm*background:#000000
設定の内訳は次の通りです。
・login shell として起動する (OpenBSD では最初から記入あり)
・書體を設定する (xft:書體名:size=大きさ
)
・行の高さを設定する
・Alt を通常の動作にする
・scrollbar を無くす
・文字色を指定する
・背景色を指定する
ある行を comment out するには、行頭に「!
」をつけます。
設定を一時的に無效化したり、古い記述を備忘として殘したりするのに便利です。
XTerm は GUI の選單 (menu) を持ちます。
そこから一時的に XTerm の擧動を變更できます。
選單を表示するには、Ctrl を押したまま XTerm のどこかで滑鼠 (mouse) のボタンを長押しします。
そしてそのまま、項目の上に指針 (mouse pointer) を移動し、ボタンを離すと、その項目が選擇されます。
押したボタンの種類により、3種類の選單が表示されます。
XTerm は (OpenBSD では) 初期狀態で日本語の文字を表示できますが、これは X11 の bitmap 書體であり、日本語の文字を太字で表示できません。
日本語の文字を快適に表示するには TrueType 書體を有效にします。
ただし、設定する書體によつては文字の間に不自然な空白が生じます。
筆者が色々試したところ、XTerm の書體には英字等幅書體 (Hack、Liberation Mono など) を指定し、日本語文字や繪文字の表示を「default」な擧動に任せるのが簡潔で綺麗であるとわかりました。
OS に追加された書體の組合せ次第では、XTerm に適さない書體が「default」として選擇され、場合によつては書體の追加や削除、Fontconfig の設定が必要かもしれません。
・faceNameDoublesize
を使用すれば日本語などの「全角文字」に特定の書體を設定できるが、その書體に含まれない文字が「豆腐」になつた
XTerm*faceNameDoublesize:xft:Migu 1M
・書體を2つ設定するのも良い感じだつたが、太字の時に別の書體になつてしまつた
XTerm*faceName:xft:Hack:size=13,xft:Migu 1M
・xterm(1) - OpenBSD manual pages
・Xterm - ArchWiki
・「美々蝶々」目次
・更新 2024-10-26 (陰暦09月24日)